Analogman King Of Tone Ver4 High Gain Both Side

この商品は売却済みです。

Analog Manの中でも高い人気を持ちながら、なかなか市場に出回らないオーバードライブペダルKing Of Toneです。その中でもさらに珍しい本個体はHigh Gain仕様です。

King Of Toneは、小売店に卸していない為、新品が店頭に並ぶことはなく、Analogmanから個人で直接購入するしかありません。また、その購入方法もAnalogmanの予約リストに登録する形を取っており、長年世界中のギタリストが順番待ちを行っている状態です。AnalogmanのHPを確認すると掲載時点では2015年9月30日までの予約分が消化されている状態で、まだ1年半近い期間の予約分が消化されていません。中古市場でもあまり出回らず、手に入れたくでもなかなか手に入れられないペダルです。

King Of ToneはThe BandのギタリストJim Weiderとの共同開発によって生まれたペダルです。Jim Weiderは長年ヴィンテージのTS-808を愛用していましたが、低域がいくばか損なってしまう点や中音域に片寄った音になってしまう点が気になっており、よりアンプのようなオープンな鳴りと自然な音色の引き出せるペダルを求めていたため、その理想とするサウンドをコンセプトに製作が始まりました。製作時のターゲットになったのはJim Weider所有の1960年代製Fender Deluxe Reverbのボリュームを上げた時に得られる、真空管アンプ特有のオーバードライブです。その開発の結果生まれたKing of Toneのサウンドは、十分な暖かみを持ちつつ、TS-808よりも中域がフラットでレンジ感に優れています。また、コンプレッション感を抑えることでギターのボリュームやピッキングへのレスポンスが高く、尚且つギターやアンプ本来のサウンドを自然なままドライブさせるペダルに仕上がっています。2000年代前半に一度完成したあとVer.2 Ver.3と仕様変更を重ねましたが、2005年から現在まではVer.4が続いています。

このペダルは2つのドライブペダルが1つの箱に収まった2in1のタイプです。それぞれにVolume, Gain, Tone, ON/OFFスイッチが独立しており、個別にも同時にも使用出来ます。サウンドはそれぞれ異なり、右側のチャンネルは中域が出ていてやや丸みのあるサウンド、左側のチャンネルはフラットでカラッとしたサウンドです。

また、内部にはサウンドモードを変更するDIPスイッチがそれぞれのチャンネルに2つずつ、計4つ搭載されています(写真参照)。DIPスイッチではClean, OD, Distの3つのモードが切り替えられます。1と３はClean/ODのモード切り替え、2と4はONにすることで1と3に関係なくDistモードになります。Cleanモードはブーストから歪むか歪まないかの絶妙な歪みをカバーします。また、ODモードではTS系程度のゲインレンジ、DistモードではTS系以上のゲイン量にセッティング可能です。個別にセッティング出来るため、左をOD・右をCleanにして片方をブースターとして使うのも良し、左をOD・右をDistにして2つの歪みを使い分けるのも良しなペダルです。加えて、TREBLE BOOSTノブもそれぞれのチャンネル毎に内部に用意されていますので、ハムバッカーのギターを使用する時などに最適なサウンドへと調整が可能となっています。

更に、本個体はオプションのHigh Gain仕様ですので、通常のKing Of Toneよりもゲインが稼げます。ゲインを下げればクリーン/クランチにも対応出来ますので、一台で幅広く使用できる個体です。

多少の使用感はありますが、動作良好です。底面にマジックテープが貼ってあります。