Fender Custom Shop 1969 Stratocaster Cunetto Relic White Blonde John Cruz 1998

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Abigail YbarraのHand Wound Pickupをマウントし、Master Builderになる前のJohn Cruzにより1998年に製作された初期の作品Fender Custom Shop 1969 Stratocaster Cunetto Relic White Blondeです。John Cruz指揮のもと製作されており、Vince Cunettoによるレリックが施された個体です。ピックアップデイトとポットデイトは共に1998年となっています。

Gibsonに初期のAged加工を手がけ現在も活躍しているTom Murphyという人物がいるように、Fenderにも初期のレリックを担当し、Fenderでレリック製品が生まれるきかっけとなったVince Cunetto(ビンス・クネット)という人物がいます。1994年当時、マスタービルダーであったJay Black(ジェイ・ブラック)が、Vince Cunettoが個人で行っていた年代物仕上げを元に提案し、Fender Custom Shopは1995年にレリックのプロトタイプを発表しました。そのプロトタイプが好評を博し、その後Vince Cunettoは1995年から1999年ごろの間、Fender Custom Shopのレリック加工を外注という形で担当します。しかし、2000年には内製化を進めるCSの方針転換により契約が無くなり、FenderのRelicにVince Cunettoが関わることは無くなりました。この1995年‾1999年にVince Cunettoが手がけたRelic製品はとても人気があり実物を見て頂ければすぐに分かりますが、やはり今のFenderとは明らかに違うRelicの雰囲気です。

ボディにAlder、ネックにMapleを使用し、指板ラディアスは9.5inchを採用しています。フロントとセンターのシングルピックアップには、伝説のピックアップ職人Abigail Ybarraによるハンドワイヤリングピックアップが搭載されており、バイト感もありながらトーンを絞った際の甘いトーンもこなす素晴らしいピックアップです。Abigail Ybarraは1950年代から2013年の引退までFender社のピックアップ製作を担っていた職人で、彼女が製作するピックアップはアマチュア・プロ問わず数多くのファンを持っており絶大な信頼を誇っています。リアのハムバッカーにはEVHのSH-EVH Frankenstein Humbuckerを搭載しています。付属するオリジナルで搭載されていたTB-59は導通が確認できていません。

現在のFenderにはないリアルなエイジドが魅力のCunetto Relicに経年変化と通常使用による使用感が相まって風格のある個体です。ナット、フレットの高さも余裕があり、ネックの状態も良好でトラスロッドの順反り・逆反り方向共に余裕があり電装系の状態も良好です。

Body：Alder
Neck：Maple
Fingerboard Radius：9.5inch
Fret：21F
Pickups：Fender Custom Shop Hand Wound Single Coil by Abigail Ybarra / EVH Frankenstein Humbucker
Control：1-Volume、2-Tone、5-Way PU Selector
Date：1998
Weight：3.6kg

付属品：純正ハードケース、アーム、Seymour Duncan TB-59、その他写真参照