Fender、Gibsonに並ぶスタンダードなブランドであるPaul Reed Smith(PRS)。1985年に事業を開始しますが、創業者であるPaul Reed Smithはそれ以前からギター製作をしていました。会社設立以前に製作されたモデルは「Pre Factory」と呼ばれています。今やギターブランドとして世界的なスタンダードとされるPRSの歴史を見ていきましょう。
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Paul Reed Smith氏は19歳の時ギター作りを始めました。お金をかけずにギターを手に入れることと、大学の教授からの良い成績を得る為始めたとのこと。はじめは2本のLes Paul Jr.タイプを製作しており、PRSのページで紹介されています。
PRS Guitars Blog:From The Archives: Paul Reed Smith’s First & Second Guitarsより引用
Pre Factory
Paul Reed Smith氏は1975年から1984年にかけアナポリスのとある屋根裏部屋の工房でギターを製作していました。この時期に製作されたギターがいわゆるPre Factoryです。この頃は製作したギターはギタリストであったPaul Reed Smith氏本人のライブで使用されたり、地元のコンサートホールで演奏するミュージシャンに見せ、個別で製作していました。瞬く間にPRSユーザーは増えていき、楽器ディーラーからの受注が入るようになり1985年、事業としてPaul Reed Smithを設立しました。
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1985年までの基本仕様は
- ヘッドストック:バック・アングル、両側に3個ずつのチューナー配置、表板なし
- ネック:1ピース・マホガニー、レギュラー・シェイプ、セットネック
- スケール:25インチ、24フレット
- トラスロッド:シングル・アクション
- 指板:254(10インチ)Rインディアン・ローズウッド
- インレイ:マザーオブパール/アバロン・ムーン(バード・インレイはオプション)
- ボディ(またはバック材):ソリッド・マホガニー
- ピックアップ:Standard Treble、Standard Bass
- トレモロ:PRSトレモロ・システム、Schaller/PRSロック・チューナー、低摩擦ナット
PRS Guitars :MODEL HISTORYより引用
当時はネックボディにはMahoganyが標準となっており、オプションとしてMaple Topが用意されています。
【Suhr高額買取中!】店頭、宅配カンタン手続き!Carlos SantanaとPRS Pre Factory
PRSといえばギタリストCarlos Santanaが浮かびますが、彼はPre Factoryの時期からのPRSユーザーです。1980年の秋、24歳のPaul Reed Smithはコンサートの出番前のCarlos Santanaと舞台裏で会いました。その夜PRSのプロトタイプを試してもらい、Carlos Santanaからの注文を受けました。Carlos SantanaはボディトップにMapleをセレクトし、製作がはじまり1980年11月に納品されました。この後1995年にCARLOS SANTANA MODELとして販売され、マイナーチェンジを施しSANTANAモデルは製作されています。