Fender Japan シリアルナンバーの見分け方
Fender Japanのシリアルナンバーは、ヘッドの表や裏などにも見られますが、多くがネックのジョイント付近にシリアルナンバーが記載されており、「MADE IN JAPAN」or「Crafted in japan」の表記で日本製であることがすぐに見分けられます。移行期は重複があるものの、アルファベット＋数字＋「MADE IN JAPAN」or「CRAFTED IN JAPAN」の組み合わせで見分ける為、まずは、一覧表にしてみたいと思います。
| 時期 | 組み合わせ | 製造表記 | 例 |
| 1982年-1997年 (フジゲン製) |
アルファベット＋5～6桁の数字 | 「MADE IN JAPAN」 | JV***** 1982年-1984年製 |
| 1995年-1998年 (ダイナ組込み) |
アルファベット＋5～6桁の数字 | 「CRAFTED IN JAPAN」 | P0***** 1999年-2002年製 |
| 1997年-2012年 (ダイナ製) |
アルファベット＋5～6桁の数字 | 「MADE IN JAPAN」 | U0***** 2010年-2012年製 |
| 2012年-2022年現在 (ダイナ製) |
JD＋年数の下2桁＋6桁 | 「MADE IN JAPAN」 | JD15***** 2015年製 |
これだけだと年代特定が難しいので、この後に「アルファベット＋1～2桁」から製造年を絞り込んでいきたいと思います。
※シリアルナンバーが「K******」の場合、「K+」でこのページ内を検索するとすぐに見つかります。同様に「P0*****」の場合「P0+」で検索できます。
2017年製のFender Japan Exclusive Traditional 70s Stratocaster Surf Green
2015年製のFender Japan Exclusive Classic 50s Stratocaster Texas Special Vintage White
フジゲン製：JVシリアル、Eシリアル等（1982-1997）
フェンダーとフジゲンの共同子会社となるフェンダー・ジャパン(株)の時期です。初期JVシリアルやEシリアルはネックプレートに刻印されています。JVシリアル期は初期物と言うこともあり、「当たり年」や「良い個体」と言われることが多く大人気の時期です。
Eシリアルの1984年～1987年製でFUJIGENが製造を行っていたMADE IN JAPANのTelecaster
JV＋5桁 MADE IN JAPAN 1982年-1984年
SQ＋5桁 MADE IN JAPAN 1983年-1984年
E＋6桁 MADE IN JAPAN 1984年-1987年
A＋6桁 MADE IN JAPAN 1985年-1986年
B＋6桁 MADE IN JAPAN 1985年-1986年
C＋6桁 MADE IN JAPAN 1985年-1986年
F＋6桁 MADE IN JAPAN 1986年-1987年
G＋6桁 MADE IN JAPAN 1987年-1988年
H＋6桁 MADE IN JAPAN 1988年-1989年
I＋6桁 MADE IN JAPAN 1989年-1990年
J＋6桁 MADE IN JAPAN 1989年-1990年
K＋6桁 MADE IN JAPAN 1990年-1991年
L＋6桁 MADE IN JAPAN 1991年-1992年
M＋6桁 MADE IN JAPAN 1992年-1993年
N＋6桁 MADE IN JAPAN 1993年-1994年
O＋6桁 MADE IN JAPAN 1993年-1994年
P＋6桁 MADE IN JAPAN 1993年-1994年
Q＋6桁 MADE IN JAPAN 1993年-1994年
S＋6桁 MADE IN JAPAN 1994年-1995年
T＋6桁 MADE IN JAPAN 1994年-1995年
U＋6桁 MADE IN JAPAN 1995年-1996年
V＋6桁 MADE IN JAPAN 1996年-1997年
ダイナ組込み＋外注（1995-2008）
フェンダー・ジャパン(株)が解散後に、神田商会が商標ライセンスを取得して自社ブランドとして「Fender Japan」を生産していた時期です。東海楽器や寺田楽器で製作し、ダイナ楽器で組み込みを行っていました。
N＋5桁 Crafted in Japan 1995年-1996年
A＋6桁 Crafted in Japan 1997年-1998年
O0＋5桁 Crafted in Japan 1997年-2000年
P0＋5桁 Crafted in Japan 1999年-2002年
Q0＋5桁 Crafted in Japan 2002年-2004年
R0＋5桁 Crafted in Japan 2004年-2006年
S0＋5桁 Crafted in Japan 2006年-2008年
T0＋5桁 Crafted in Japan 2007年-2008年
ダイナ製（2007-）
引き続き、神田商会が「Fender Japan」の商標ライセンスを取得しています。この時期から組み込みだけでなく加工もダイナ楽器で行っています。
T0＋5桁 Made In Japan 2007年-2010年
U0＋5桁 Made In Japan 2010年-2012年
JD＋年数の下2桁＋6桁 Made In Japan 2012年-2023年現在
Gibson C/S、Fender C/Sを買取強化中！個人情報は最低限のみで査定可能！
Fender JapanとFender Made In Japan(MIJ)の違い
1982年から日本で製造していたFenderのギターはFender Japanブランドとして販売されていましたが、2015年からはFenderブランドの中のMade In Japan Seriesとして明確に区別されるようになりました。
Fender Japanブランドは神田商会が商標ライセンスを得て2015年3月31日まで製造・販売をしていました。山野楽器との輸入代理店契約の終了や2015年4月1日に本国のフェンダーが日本法人となるフェンダーミュージック株式会社を設立し、日本で直接フェンダーブランドを運営し始めたのが大きく影響しています。
